スポーツマスク

サイクリングやジョギングなどの有酸素運動を行う際に使うマスクを作ったのは、そもそもデザイナーで有る私が喘息を持っているからなのです。

喘息とマスクに何の関係が?
と思われる方も居るでしょうが、運動誘発性喘息と呼ばれる、運動を行った際に起こる喘息発作の予防にはマスクが有効だとされているのがその理由です。

運動誘発性喘息は、運動で呼吸回数が増え気道に乾燥した冷たい空気が流入すると、気道が浮腫み(むくみ)咳の発作が出やすく成るのがそのメカニズムです。
特に冬季に良く起こる症状ですが、真夏でも口で大きく呼吸すると咳が出る場合が有ります。
処方薬を用いる事がもちろん第一ですが、呼気が乾燥しないようマスクを使う事も有効な予防法とされています。

 

 

スポーツ用に使うマスクとして挙げられる条件は3つ

 

1つ目は呼吸を妨げない事。

喘息発作予防として呼気の湿度を保つのが目的ですが、肝心の呼吸がしにくければマスクの意味は有りません。
有酸素運動を妨げない通気性は絶対条件です。

実際、ほぼ使ってるのが気にならない程の通気性を持っています。
感染症予防のマスクとしては心もとないですが、スポーツ用としては申し分ない通気性です。

 

 

2つ目は快適である事。

ひんやりとした使用感が得られる接触冷感生地と、速乾ポリエステル生地を使用しています。
乾燥しにくい天然素材、綿ガーゼは使っていません。

速乾生地は、その名の通りあっという間に乾きます。
汗で気持ち悪く成っても、水洗いして水分を振り絞ってやれば季節によって数分~10分程度で乾きます。
季節や気候にもよりますが、コンビニ等での小休止の時間で十分に乾燥出来るので、休憩後に折角リフレッシュしたのにベタベタした不快なマスクを使う必要は有りません。
汗をかく季節は、これがベストです。

また、酷暑の際は水で濡らして硬く絞ったマスクを着けて自転車で走ると、気化熱が奪われる事によりかなり快適に成ります。

東レCoolin f接触冷感生地はさらさらした使用感が得られます。
乾燥は比較的速いですが、速乾ポリエステル程では有りません。
10分程度の休憩中の乾燥はちょっと難しいので、あまり汗のかかない空調の効いた室内スポーツや、秋~冬に使うのがベストでしょう。

速乾ポリエステルのリバーシブル仕様と、裏面が東レCoolin f接触冷感生地仕様の2種類用意しています。
お好みに合わせてお選び下さい。

 

 

3つ目は長時間使用できる事。

ジョギングなら1時間程度、サイクリングなら2時間以上、場合によっては朝から日暮れまで連続して使うので、耳に掛ける一般的なタイプよりも、頭で留めるタイプのほうが優れているでしょう。
特にジョギングでは、耳に掛けたゴムが振動で擦れるので、時に痛くなる事も有ります。
その点、頭で留めるタイプはかなり緩いテンションでも保持できるので、長時間連続使用も全然平気です。

サイクリングや室内トレーニングならかなり緩めのテンションで問題無いですが、サッカーやフットサルなどの激しいスポーツで使用する際はやや強めのテンションでご使用下さい。

 

また、速乾ポリエステル生地は伸縮性が高いので、マスク装着したままボトルでの水分補給も可能です。
ただし危険ですので、走行中を控えてください。
伸縮する部分は縫い目自体に伸縮性の有るチェーンステッチ(二重環縫い)で縫い合わせているので、少々引っ張っても糸が切れる心配は有りません。

 

カラーはスポーツ用として鮮やかなカラーをラインナップしました。
速乾リバーシブルバージョンは片面がダークグレーなので、通勤などの日常の場面でピンクやライムグリーンのマスクに抵抗が有る方も、日常でご使用頂けます。

 

ストラップはもちろん着脱式です。

通常仕様と異なり、汗で錆びたりしないように透明ポリカーボネート製のZカンを使用しています。
鉄製よりも強度と耐久性には劣りますが、かなり軽量に仕上がっています。
グラム単位で重さが気になるサイクリストの方にも満足いただける仕様です。

 

通気性と快適さを優先しているので感染症予防には効果は望めませんが、夕方に良く飛んでいる羽虫は十分に防げます。
快適なスポーツに快適なマスクを是非。