リネンとハーフリネン

夏に似合うリネン。
当工房での取り扱いは主に2種類です。

一つが亜麻から作られるリネン。
法律上麻表記されますが、正確には麻では有りません。

 

特徴は、サラサラした肌触りとシャリシャリした質感。
同じく麻素材のラミー程では無いですが、綿やポリエステルとは違う、独特のシャリ感が有ります。
また、太めの繊維で粗めに織られてるので、通気性も抜群です。
まさに夏素材です。

裏からライトを当てると解りやすいですね。
こんなに粗い織り目なので通気性は抜群です。

 

もう一方のこちらは、リネンと綿とを50:50で混紡したハーフリネン。
綿を混ぜている分、しなやかさは格段に上回ります。
その分、麻素材独特のシャリ感は減ります。
通気性はリネン100%に比べてやや劣りますが、それでも綿100%よりは格段に通気性は良いので、綿100%に比べて夏の不快さも幾らかマシには成るでしょう。

リネンに比べるとやや密な織り方ですが、このハーフリネンは薄手なので通気性は十分です。

 

難点は、製造時に非常に解けやすい事です。
特にマスクに使う粗めの織り方のリネンは激しく解けて来ます。
裁断後も容赦なく解けて来るので、取り扱いには少々を気を使います。

この問題は縫った後でも起こります。
通常の綿生地のように、縫いっぱなしではそのうちに解けてくる可能性も有るので、強度を確保するには一手間必要になってきます。

 

 

その為、裏面に補強のテープを貼り、表から2本のステッチで生地の分解を抑えています。
これで、通常の使用においてはまずこの部分が解けてくる事は無いでしょう。
勿論、洗濯もネットに入れれば洗濯機で普通に洗えます。

 

またこのマスクは夏仕様なので、裏面のWガーゼを通常の2枚から1枚へと仕様変更しています。
ボリューム感は薄いですが、その分涼しさはアップです。

 

*注意:リネンは色落ちの可能性が高い素材です。
特に濃色の生地は洗濯の度に少しずつ色落ちします。
また、有る程度の縮みも発生します。
リネンに関しては洗浄とスチームを行っていますが、それでも有る程度の色落ちと縮みはご了承下さい。

また、特に色の濃いリネンは、濡れたまま他の衣類と長時間接触すると色移りする可能性が有ります。
洗濯機を使う場合は、脱水後は洗濯機より取り出し早めに干してください。